夏ですね!
一口馬主をやっていて、夏の新規募集は
一年のうちで最も大切なイベントですよね。
パンフレットから馬体や血統を吟味し、未来の優駿を見つけ出す。
そんなロマンが溢れ出すのが、この夏の季節です。
ただ、そんな優駿を見つけ出すのは容易ではありません。
いや、見つけ出せないのではないでしょうか。
故障も含め、勝ち上がることができずに引退してしまうのは数知れず。
そんな中、2人の調教師の本を読んで
とても面白かったので、今回紹介したいと思います。
矢作芳人調教師と森秀行調教師です。
どちらも最多勝利調教師の経験があり、GⅠ管理馬も多数のトップトレーナーです。
面白いのは、お二人の馬の見方です。
矢作調教師は
「三頭買って一頭当てる自信はある」
と言っています。
森調教師は
「どの馬が走るかは誰にも分からない」
と言っています。
これは、調教師としてのスタイルが違うことに起因していると考えます。
矢作調教師は、「調教師の仕事は牧場と厩舎で半分ずつ」
森調教師は、「預かった馬を故障なく仕上げてレースに出す」
と言っています。
さらに森調教師は、走る馬を見極められない理由の一つとして
「生まれてまもない仔馬と接する時間はさほど多くない」
ということを挙げています。
そして、矢作調教師はこう言っています。
「産まれたての姿を見ることが重要」
産まれた時の馬体が、成長した時の馬体ということらしいです。
と、いうことはですよ。
ということですよね。
・・・。
まぁ、そうは言っても、普通のサラリーマンに
北海道まで行って、当歳馬を見て回る時間なんてないですよね。
そして、未熟な一般ピーポーが頑張ったところで
矢作先生の選馬眼まで近づくことなんて、まぁ無理です。
で
、森調教師はこう言っている。
「最も確実な指標は”売買価格”だ」と。
馬を売買するプロが評価した値なのだから、
売買価格が最も優れた指標であるとのことです。
そして、売買価格はおおよそ以下の要素で決められます。
・血統 ・馬体 ・歩様
この中でも血統が、馬の値段を決める基本とのこと。
実績の高い種牡馬の仔は、もちろん価格が高いです。
そこで、肝となるのが
新種牡馬であると、矢作調教師は語っています。
今でこそ、ディープインパクトの評価は言わずもがなでしたが
当初は小柄な馬体のディープは、種牡馬として疑問視されることもあったとのことです。
しかし、矢作調教師はディープの活躍を予見しており
ディープブリランテへと繋がったとのことです。
さて、2021年度の新種牡馬で、広尾サラブレッド倶楽部の募集馬は
今年がファーストクロップの
ドレフォンとサトノアラジンですね。
すでに2021年7月4日時点で、ドレフォン産駒は3勝を上げています。
さてさて、値段発表が気になるところです。
では、また。
コメント